今回は、レノボのノートパソコンでも最高クラスのThinkPad W520とThinkPad T520の違いについて比較をして行きたいと思います。
まずは、ThinkPad W520とThinkPad T520の性能比較をカスタマイズパーツもからめてまとめます。
製品名 | ThinkPad W520 | ThinkPad T520 |
---|---|---|
CPU (選択式) |
インテル Core i5 インテル Core i7 インテル Core i7(上位版) |
インテル Core i3 インテル Core i5 インテル Core i7 |
ディスプレイ解像度 (選択式) |
1600 x 900 1920 x 1080 |
1366 x 768 1600 x 900 1920 x 1080 |
メモリ (選択式) |
4GB 6GB 8GB 16GB |
2GB 4GB 6GB 8GB |
キーボード | 7列配列 | 7列配列 |
本体サイズ (高さはバッテリーで変化) |
幅372.8mm 奥行245.1mm 高さ31.8-35.6mm |
幅372.8mm 奥行245.1mm 高さ31.8-35.6mm |
重量 (6セルバッテリー搭載時) |
約2.7kg | 約2.6kg |
グラフィック (選択式) |
NVIDIA Quadro 1000M グラフィックス(DDR3 2GB) NVIDIA Quadro 2000M グラフィックス(DDR3 2GB) |
インテル HD グラフィックス 3000 NVIDIA NVS 4200M Optimus グラフィックス (1GB) |
光学ドライブ | スーパーマルチ | スーパーマルチ |
無線 | ■ThinkPad IEEE 802.11b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠) 1x1 ■WiFi Link 1000 ■Centrino Advanced-N 6205 ■Centrino Ultimate-N 6300 ■Centrino Advanced-N + WiMAX 6250 |
■ThinkPad IEEE 802.11b/g/n ワイヤレスLAN (WiFi準拠) 1x1 ■WiFi Link 1000 ■Centrino Advanced-N 6205 ■Centrino Ultimate-N 6300 ■Centrino Advanced-N + WiMAX 6250 |
RAID構成 | 可能 | 不可 |
USB | USB3.0(2スロット) Powered USB2.0(スロット) e-SATA/USB2.0コンボポート(1スロット) |
USB2.0(3スロット) Powered USB2.0(1スロット) |
比較の結果は、ThinkPad W520とThinkPad T520は、CPU、ディスプレイ解像度、メモリ、搭載するグラフィックス、RAID、USBスロットに違いが出ていました。
ThinkPad W520とThinkPad T520との違いについて、一つずつ見ていきたいと思います。
CPU
選択できるCPUは、W520もT520も性能が高いCorei5以上の選択ができます。W520については、Corei7のさらに上位である「エクストリームエディション」も選択できます。
この「エクストリームエディション」は、コアが4つ搭載されており、通常でも4つの処理を同時にできる最高クラスのCorei7となります。さらにCoreiシリーズの特長であるハイパースレッディング・テクノロジーによって、処理数は倍になり、8つの処理を同時にこなすことも可能になります。
ThinkPad W520は、他のThinkPadシリーズよりも高性能なCPUを選択できるのが特長で、ワークステーションの名に恥じない性能を得られます。
ディスプレイ解像度
15.6型のディスプレイになると、1366x768の解像度は、15.6型になると作業範囲が画面の大きさに見合わず、狭く感じるかもしれません。このクラスには、1600 x 900以上の解像度の方が使いやすいと思われます。
なお、ThinkPad W520もThinkPad T520もフルHDと言われる1920x1080の解像度を選択できます。作業範囲が広いので、画面を最大限に利用したい場合に便利な解像度です。
また、動画コンテンツを見るときなどHD対応であれば、HDそのままの画像を楽しめます。
参考として、下図に各解像度のイメージを作成してみました。
メモリ
メモリは、ThinkPad W520なら大容量の16GBまで搭載が可能となっています。これは、構造上ThinkPad W520は、メモリスロットが4つあるので、4GBx4で16GB搭載可能と言うわけです。
8GBメモリが販売されれば、ThinkPad W520は、最大32GBまで対応できるポテンシャルを持っています。
グラフィックス
ThinkPad W520とThinkPad T520は、両モデルともインテル HD グラフィックス 3000よりも性能が高いグラフィックスを搭載できます。このグラフィックスはCPUから独立して機能します。
グラフィックスがCPUから独立していると、CPUに負荷をかける処理をしていても、グラフィックスカードが別に映像関係の処理を行うので、より高度な映像処理が可能になります。動画を編集やビデオ再生、ゲームをしたりするときに特に違いが出てきます。
ThinkPad W520は、NVIDIA Quadro グラフィックスを選択できます。
NVIDIA Quadro グラフィックスによって、ThinkPad W520は、写真や、CAD、3Dデジタルコンテンツの作成の際に、描画をサポートしストレスなく安定した作業が可能になります。
ThinkPad T520は、NVIDIA NVS 4200M Optimus グラフィックスを選択できます。
NVIDIA NVS 4200M Optimusは、劣化のない高精細でのビデオの再生や、アプリケーションの高速化、Webブラウジング時に効果を発揮します。
また、ThinkPad W520もThinkPad T520も「NVIDIA Optimus テクノロジー:グラフィック」によって、必要な時だけ動作するように自動的に内蔵されているグラフィック機能をオン・オフすることにより、長いバッテリー駆動時間を確保することに優れているのです。
RAID
ThinkPad W520では、「RAID」と言って、複数のHDDを一つのHDDとして運用できます。
RAIDを利用することで、データは自動的に別々のHDDに保存されます。どちらかのHDDが壊れてもデータを復旧して消失を防ぐことができます。これをRAID 1(ミラーリング) と言います。
もう一つは、複数のHDDに、データを同時に書き込みを行うことで処理を高速化させる利用もできます。これをRAID 0(ストライピング) と言います。
なお、ThinkPad W520では、RAIDを選択するとDVDドライブが、HDDとなりますので、DVDメディアを利用する際には外付けドライブが必要になります。
USBスロット
最後にUSBスロットですが、ThinkPad W520は、USB3.0が2スロットありますので、USB3.0対応機器が標準になっても、対応が可能です。ThinkPad T520は、USB2.0のみですので、USB3.0の周辺機器を利用する場合には、別途ExpressCard用 USB3.0対応インターフェースカードが必要になります。
ThinkPad W520、ThinkPad T520に搭載されているPowered USB2.0は、USBに電源供給機能が追加された拡張規格です。
供給電圧5V・12V・24V、最大電流は6Aに拡張されています。
パソコンの電源をシャットダウンした後もUSBポートへ電力が供給されるので、iPodやスマートフォンなどの充電に使えます。
まとめ
以上で、ThinkPad W520、ThinkPad T520の違いについての比較は終了となります。
結果としては、3Dから動画編集、数式の演算処理などパソコンに大きな負荷をかける作業を目的とする場合、RAIDによってデータ保護を重視する場合には、超高性能なThinkPad W520が優れています。
ThinkPad T520は、ビジネス使用で余裕がある画面サイズ、製品スペックを求める際に優れており、W520よりも価格を低く抑えられるところは優位です。
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