LenovoノートPCでも最高クラスのThinkPad W530とT530の違いについて比較をしてみたいと思います。
始めにThinkPad W530とT530の性能比較をしてみたいと思います。
製品名 | ThinkPad W530 | ThinkPad T530 |
---|---|---|
CPU (選択式) |
インテル Core i5 インテル Core i7 インテル Core i7(上位版) |
インテル Core i3 インテル Core i5 インテル Core i7 |
ディスプレイ解像度 (選択式) |
15.6型:1600 x 900 15.6型:1920 x 1080 |
15.6型:1366 x 768 15.6型:1600 x 900 15.6型:1920 x 1080 |
メモリ (選択式) |
16GB 32GB |
8GB 16GB |
HDD | 1TB HDD, 5400rpm 128GB SSD 180GB SSD 256GB SSD (OPAL[暗号化]対応) |
500GB HDD 5400rpm 500GB HDD 7200rpm 1TB HDD 5400rpm 128GB SSD 180GB SSD 256GB SSD (OPAL[暗号化]対応) |
キーボード | 6列配列 | 6列配列 |
本体サイズ (高さはバッテリーで変化) |
幅372.8mm 奥行245.1mm 高さ31.8-35.6mm |
幅372.8mm 奥行245.1mm 高さ31.8-35.6mm |
重量 (6セルバッテリー搭載時) |
約2.7kg | 約2.6kg |
グラフィック (選択式) |
NVIDIA Quadro K1000 グラフィックス(2GB) NVIDIA Quadro K2000 グラフィックス(2GB) |
インテル HD グラフィックス 3000 NVIDIA NVS 5400M Optimus グラフィックス (1GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ 2nd HDD 500GB, 7200rpm 1 TB HDD 5400rpm with Bay Adapter |
DVDスーパーマルチ 2nd HDD 500GB, 7200rpm 1TB HDD 5400rpm with Bay Adapter |
無線 | ThinkPad IEEE802.11b/g/n Centrino Advanced-N 6205 Centrino Ultimate-N 6300 |
ThinkPad IEEE802.11b/g/n Centrino Wireless-N 2200 Centrino Advanced-N 6205 Centrino Ultimate-N 6300 |
RAID構成 | 可能 | 不可 |
ThinkPad W530とT530との違いについて、パーツを一つずつ見ていきたいと思います。
CPU
選択できるCPUは、W530もT530も性能が高いCorei5以上の選択ができます。W530については、Corei7上位である「エクストリームエディション」も選択できます。
「エクストリームエディション」は、CPUコアが4つ搭載されており、通常でも4つの処理を同時にできるCorei7となります。さらにCoreiシリーズの機能であるハイパースレッディング・テクノロジーによって、処理数は倍になり、8つの処理を同時にこなすことも可能になります。
なお、「エクストリームエディション」はThinkPad W530のみ選択できます。CADや3DCGなど高速処理を必要とする仕事をする場合は、
メモリの兼ね合いもありますし、ThinkPad W530が最有力です。
ディスプレイ解像度
T530は、1366x768の解像度も選択できますが、15.6型のディスプレイになると、1366x768の解像度は、狭く感じるかもしれません。
W530、T520は、ビジネスやデザインでの利用が多くなると思いますので、作業スペースが広い、1600 x 900以上の解像度の方が使いやすいと思われます。
参考図:解像度の画面比較イメージ
メモリ
メモリは、ThinkPad W530なら最大値の32GBまで搭載が可能となっています。W530は、メモリスロットが4つあるシステムボードなので、8GBx4で32GBとなります。
ただ、カスタマイズでは32GBにすると高額なので、後から自身で追加して費用を抑えることもできます。
グラフィックス
ThinkPad W530、T530は、両モデルともインテル HD グラフィックス4000よりも性能が高いCPUから独立したグラフィックスカードを搭載できます。
グラフィックスカードがCPUから独立していると、本来CPUに負荷をかける処理をしていても、グラフィックスカードが別に映像関係の処理を行うので、より高速な映像処理が可能になります。
これは、動画を編集やビデオ再生、ゲームをしたりするときに特に違いが出てきます。
ThinkPad W530は、NVIDIA Quadro グラフィックスを選択できます。
NVIDIA Quadro グラフィックスは、写真や、CAD、3Dデジタルコンテンツの作成の際に、描画をサポートしストレスなく安定した作業が可能になります。
ThinkPad T530は、NVIDIA NVS 5400M Optimus グラフィックスを選択できます。
NVIDIA NVS 5400M Optimusは、劣化のない高精細でのビデオの再生や、アプリケーションの高速化、Webブラウジング時に効果を発揮します。
また、ThinkPad W530とT530も「NVIDIA Optimus テクノロジー:グラフィック」によって、必要な時だけグラフィックの自動処理され、結果として、バッテリー駆動時間が伸びます。
RAID
ThinkPad W530では、「RAID」と言って、複数のHDDを一つのHDDとして運用できます。
RAIDを利用することで、データは自動的に別々のHDDに保存されます。どちらかのHDDが壊れてもデータを復旧して消失を防ぐことができます。これをRAID 1(ミラーリング) と言います。
もう一つは、複数のHDDに、データを同時に書き込みを行うことで処理を高速化させる利用もできます。これをRAID 0(ストライピング) と言います。
なお、RAIDを選択するとDVDドライブが、HDDとなりますので、DVDメディアを利用する際には外付けドライブが必要になります。
まとめ
以上で、ThinkPad W530、ThinkPad T530の違いについての比較は終了となります。
結果としては、3Dから動画編集、数式の演算処理などパソコンに大きな負荷をかける作業を目的とする場合、RAIDによってデータ保護を重視する場合には、超高性能なThinkPad W530が優れています。
ThinkPad T530は、ビジネス使用で余裕がある画面サイズ、パーツのカスタマイズの幅が広く、W530よりも価格を低く抑えられる点が優位です。
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